ご来場いただきました皆様、お手伝いいただきました福島研究室の後輩の皆さん、共演者の皆さま、そしてご指導いただきました先生方、多くの方々に支えられ、去る2018年2月17日、学位審査演奏会を終えることが出来ました。
私にとって博士課程は、学生としての自分と演奏家としての自分との間での迷いの連続でした。自らのテーマをもって道を切り開いていくことの難しさに、あきらめそうになったこともありました。
今回、学位審査演奏会で取り扱った作品たちは、私に改めて歌う事の本質を明確に教えてくれました。
——言葉、言語のもつ質感と、声楽的なテクニックとの幸せな出会い
これが今回の学位審査会で私が果たし切ることができなかったこと、また今後是非とも体現していきたいことです。
五年間の博士課程での時間が私に何かを与えてくれることがあるとすれば、これから先の研鑽、そして一つ一つの演奏の内容と質にかかっているようにも思います。
とても大切なことに気づかせてくれた指導教官の先生方、そして私の博士課程での五年間に心から感謝をしたいと思います。