銀河鉄道999
作詞 奈良橋陽子(英語) 山川啓介(日本語)
作曲 タケカワユキヒデ
編曲 ミッキー吉野
1979年にゴダイゴがリリースしたシングル。
ゴダイゴさんの楽曲は、最初に英語の歌詞に曲をつけ、その後に日本語の歌詞をつけるという創作をされているそうで、この楽曲も奈良橋陽子さんの英語歌詞バージョンが原作です。
奈良橋さんは外交官の父を持ち、5歳から16歳までをカナダで過ごしました。女優を目指した奈良橋さんは大学卒業後、ニューヨークの名門俳優養成学校「ネイバーフッド・プレイハウス」で学びます。帰国後は演劇を通じて英語を学ぶ英会話教室を設立されました。渡辺謙さんのほかにも、真田広之さん、桃井かおりさん、役所広司さん、菊地凛子さんと、ハリウッドと日本のパイプ役を果たします。『ラストサムライ』の渡辺謙さんのキャスティングにも関わられました。(トム・クルーズさんには日本語を指導されたそうです)
そうした奈良橋さんは、1970年代、デビュー前のタケカワユキヒデさんの書いた英語を直すところからはじまり、やがて英語の歌詞をいちから手掛けるようになったそうです。
ゴダイゴのメンバーのタケカワユキヒデさんの母方の大叔父様にスズキ・メソードで有名な鈴木鎮一さん、父にベートヴェン研究家の武川寛海さんを持つ音楽一家に生まれ、東京外国語大学の英米語学科を卒業されたそうです。また、バークレー音楽院を卒業されたミッキー吉野さんはじめ他のメンバーの方々も日本と欧米の文化をつなぐ方々ばかりです。
作詞家、楽曲、ミュージシャンを通じて英語圏の文化が翻訳され、まったく新しいJ-Popを生産していく。そのようなワクワク感がゴダイゴの楽曲にはあるのだと思います。