客演させていただいた「松江プラバ少年少女合唱隊定期演奏会2019」、無事終演いたしました。私はミュージカル《ライオンキング》のムファサ役を務めさせていただきました。私以外の役はすべて子どもたち(幼児〜高校生)が務めています。松江プラバ少年少女合唱隊は、毎年の定期演奏会でミュージカルを上演しており、私もこれまで《サウンドオブミュージック》のトラップ大佐役を含めて学生時代から四度共演させて頂いてきました。今回五度目の共演。幸せです。末っ子グレーテルを演じていた子が中学三年生に、高校生の時に共演した子が芸大大学院に合格したりと、みんなの健やかな成長に何とも言えない喜びを感じつつ、私自身は直前の2日間からの合流でしたが、笑顔の絶えない稽古場で、子どもたちは歌うこと、表現することが楽しくてしょうがない様子。幼児から高校生まで在籍し、普段はリトミック・小学生・中高生とグループがありますが、本番の際には学校や学年を超えて、小さい子はお兄さんお姉さんに憧れを持ち、また年長の子は年下の子たちを見守る雰囲気もこの団にとってはごく自然なことのようです。中高生ともなると、主要キャストでありながら、自ら率先して影棒を振り、また舞台全体を把握しつつ小さい子たちが無事に舞台に乗れるように導いてあげるという、プロの舞台人顔負けの視野の広さをもちつつ仕事をやってのけます。私は客演の身でありながら、指導するなんておこがましく、合唱隊の一員になったつもりで本番を迎えました。そして、このプラバ少年少女合唱隊は、今年度イタリアで開催されたセギッツィ国際合唱コンクールで見事入賞の快挙を遂げられました。少年少女合唱団は、環境や指導者を良い酵母として、団員の子どもたちが醸成していく場であることに気付かされました。美味しく発酵、継ぎ足し継ぎ足し…。島根の尊敬する合唱団です。